巣山古墳の丸木舟
・読売新聞 2008/7/29
奈良県広陵町文化財保存センターにて8月1日から9月1日まで木製(クスノキ)の霊柩(れいきゅう)船の一部が一般公開される。この霊柩船は同町の大側前方後円墳、巣山古墳(4世紀末~5世紀始め)から2005年に出土、アルコールに浸されるなどの保存処理がこのたび完了した。霊柩船の一部は、丸木舟の前面に取り付けられる「波切り板」とみられており、材質はクスノキ(長さ210cm、幅最大78cm)である。復元すれば全長8メートル程度となる。霊柩船は古墳まで陸路で遺体を運ぶのに使用されたとみられる。