悲しみの木タイサンボク
・朝日新聞 2008/7/25
和歌山カレー毒物混入事件から今月25日で10年。犠牲になった和歌山市立有功小4年の林大貴君と同じ身長だったタイサンボクの木は高さ5mにまで成長した。タイサンボクの木は同小学校にあり、大貴君の両親が「息子と思い、成長を見守りたい。」という気持ちから植樹。当初、タイサンボクは息子の身長ほどだったという。また、同事件で亡くなった谷中考寿さん(当時64歳)が残してくれた、桃とスモモは事件後に実付き始め、今年も妻の鶴子さんが収穫した。鶴子さんは、実を見る度に「寂しさが消えない。」という。林真須美被告は、今も無実を主張しており、真相はいまだわからないまま。植物の成長が10年という歳月の長さを物語っているようにも思える。