木を多用した中之島新駅
・朝日新聞 2008/7/16
開業をこの10月にひかえた大阪の中心部に乗り入れる全長約3キロの京阪中之島線(なにわ橋、大江橋、渡辺橋、中之島の4駅が新設)の駅が姿を見せ始めた。中之島駅には中之島公園などの樹木をイメージし、ホームの壁には不燃加工を施した木を用いている。また、コンコースの壁も木で覆い、さらに天井は“木漏れ日”をイメージし木の隙間から照明をあてている。本来、地下鉄には火災防止の為コンクリートなどを使うことが多く、これほど、大規模に本物の木材を使う地下鉄は日本初であり、おそらく世界でも例がないといわれている。その他、大江橋―中之島の各駅の地上からの出入り口も木材を格子状に組み合わせている。木材は、ホームなどに全部で約8千㎡に使用される。“都会のオアシス中之島”を連想させる空間となりそうである。