豊かな森へ
・毎日新聞 2008/7/12
内モンゴル自治区では過放牧や伐採によって木がほとんど失われてしまった。そのため、近年では黄砂の原因のひとつになっている。山田養蜂場、宮脇名誉教授、横浜国立大学院環境情報研究院植生学研究室との共同活動によって、この地域に植林が進められている。植林は「宮脇方式」で行われている。宮脇方式は土地本来の木々を植える方式である。横浜国立大学院植生学研究室は現地研究者の協力の元に、砂漠と化す前の植生状況の調査を行った。そして、山田養蜂場や宮脇教授の協力によって植樹が進められている。植樹されるのは、現地植生のリョウトウナラやニレなど10種を植樹。その土地にある樹種をポット苗とし、複数作成。多くの種類を混ぜ合わすことで「混植・密植」を行う。多くの植物が競争することで根が張り、共生する環境ができあがるという。植樹してからの3年ほどは人の手が入るが、それ以降は自然の流れにまかせる。2004年から始まった活動は、2009年にも実地予定で、5万本の植樹を予定している。