植樹1700万本
・朝日新聞 2008/6/23
大阪のNPO法人「緑の地球ネットワーク(GEN)の高見事務局長らは、中国の大同市で、アンズの果樹園や育苗、人材育成など様々なことを行っており、マツなど植樹した木は1700万本を越えるまでとなった。ここまで辿り着くまで、苦労の連続だったが、たくさんの仲間に支えられここまで辿りついた。まず大同との縁を結んでくれたのは、GEN発足当初日中公共団体で知り合った、李氏。北京で緑化計画を持ちかけた際、地方に行くべだと背中を押してくれた。活動を始めた2~3年は、冬は零下30度になる黄土高原で苗木をたくさん枯らし、困っていた際には、大阪市立植物園にいた立花氏や東北大の植物園長の遠田氏らが現地に出向き植樹法を研究してくれた。また、中国側の青年団が受け皿になってくれ「緑色地球網絡大同事務所」を設立するまでとなった。しかし、大同は昔、日中戦争の激戦地。良い人ばかりでなく、後ろから石を投げられた事もあった。中国の古い言葉に「樹木十年、樹人百年」と言う言葉がある。木を育てるに10年、人を育てるのに100年という意味である。日中の関係も、時間はかかるが、植樹とともに着実に育っていっているようだ。