川と森
・毎日新聞 2008/6/22
広島県などで構成されている「広島湾再生推進会議」(2007年3月策定)は森林保全を盛り込んだ。同市のカキ養殖業者や水源保護を約20年間続ける市民団体「森と水と土を考える会」は水源に近い森でブナやミズナラなどの植樹に励んでいる。森林保全が行われているのは、広島県湾に注ぐ、太田川。淡水と海水が混じり合う汽水域を持ち、ヤマトシジミが獲れ、ここの産業となっている。しかし、水質汚染、上流の山地の荒れなどの影響で、漁獲量は減少している。今年は、森林保全の表れか、放流ではない自然繁殖したヤマトシジミが見られるまでとなった。「森と水と土を考える会」の原戸会長は「少しずつでも地球にかけた負荷を返さなければ。」と話す。