ブラジルの森林保護
・日本経済新聞 2008/6/19
気候変動を巡り、世界中から保護を求められているブラジルのアマゾン地域。昨年から新設された環境大使に就任したセルジオ・セーラ氏に森林保護について話を聞いた。「2003年から保護プロジェクトが始まり、伐採面積は減少した。しかし、昨年末から増加傾向にある。森林破壊の原因はバイオ燃料となるサトウキビかと言われているが、サトウキビはアマゾンとは別の地域で生産しているため、本来の原因は、木材目当てと、その跡地に牧畜業者が入り込むことだ。」と話す。また、不法伐採と温暖化ついては「まずは、アマゾンの住民約2500万人ほどの住民が生活できるよう、果実栽培や計画的な再植林を考え成立させることだ。温暖化は最大の原因は化石燃料を燃やすことであり、アマゾンの伐採がゼロでも温暖化は止まらない。国際的な協力が必要だ。」とも話している。