御堂筋のイチョウ並木の光回廊
・読売新聞 2008/6/8
街行く人々を魅了する、並木道の冬のイルミネーション。多くは、放射線状に広がる枝ぶりを持つケヤキ並木で、仙台市では、3キロのケヤキ並木に60万~70万の電飾で、毎年250万人以上の観客を魅了する。これに習い、大阪の橋下府知事は、街活性化政策とし、御堂筋のイチョウ並木を電飾する「冬季イルミネーション・イベント」を構想した。しかし、電飾するイチョウ並木が縦長の枝ぶりであり、貧相な光景にしかならず、理想としている“光の回廊”からかけ離れ、暗雲が立ち込めている。ライトアップは、御堂筋の淀屋橋~難波間約3キロと堂島川沿い3.5キロの遊歩道を彩る予定。しかし、以前イチョウ並木をライトアップした時の写真に写る貧相な光景と、間隔が10mと広い御堂筋のイチョウ並木を見て「1本1本は強調されるが、光の回廊は作れない。」と頭を悩ませている。橋下府知事は御堂筋の道修町~平野町の70メートルに限定し、以前のイチョウ並木2列の電飾から4列に電飾を増やし試験的に実施する方針である。橋下府知事は「僕が思い描いていたのはケヤキのイルミネーション。イチョウで試してみて、いまいちだったら、やめないといけない。」と話している。