白神山地ブナ林はどうなる
・読売新聞 2008/5/30
温室効果ガス削減が無策のまま続くと、今世紀末には世界遺産の白神山地(青森・秋田)の日本を代表するブナ原生林が消滅する恐れがあると29日に発表された。今回の結果は、国内環境研究所など国内14機関の共同研究によるもの。研究では気温上昇の影響を計算する「関数」を開発し、森林、水資源、農業、沿岸域、健康の5つに当てはめて地図に示していく。その中で日本最大のブナ林が広がる白神山地のブナ林が気温の変化に応じ、移動する早さが、気温の上昇の速さに追い越され、2031年~2050年には、97%減、そして、2081年以降に消滅との結果が出た。また、ブナ林消滅以外に2100年には、東京・大阪など高潮被害が心配されている。地域の人口が137万人に増え、被害の増大が予測されている。