朱色の木棺
・産経新聞 2008/5/16
15日の奈良県文化財研究所などの調査で、奈良県明日香村にあるキトラ古墳にある被葬者の木棺の色が、朱色の漆であったこと判明。飛鳥時代の天武天皇と同じ朱色の棺だったたことから、この被葬者が天武天皇の皇子とされる、高市皇子のものである可能性が高まったと言われている。また、同古墳からは、木棺に塗られていた朱と黒の数センチ大の漆片が1万点以上出土しており、朱漆は木棺、黒漆は木製棺台に使われていたことが判明している。今回調査した、高橋準教授は、「木棺の色は身分によって色を使い分けていた可能性もあり、他の古墳の調査も必要と話している。