緑の砂漠
・毎日新聞 2008/5/8
「緑の砂漠」とは、間伐が充分にできておらず、ひょろひょろとした木が密集しているため、光もはいらず昼間でも薄暗く生物も少ない森をいう。また、京都議定書による森林の二酸化炭素吸収削減分があるので、間伐、下刈などの山の手入れをしなければならないことが、この緑の砂漠を解消するきっかけとすべきである。日本の森林約2500万ヘクタールのうち530万ヘクタールで間伐が必要であるという。温室効果ガス6%減のうち3.8%を森林吸収で賄う計画であるが、これには間伐促進が重要なキーとなる。森林は木材を生産し、収益の一部が間伐や保全にまわされてこそ持続可能な利用ができるのである。そして森を育てることは多様な生物のすみかをつくり、人々の憩いの場所ともなり、資源になるのである。