世界最高齢の木
・日本経済新聞 2008/4/19
樹齢9550年と推定される世界最高齢の木が、スウェーデン中部ダーラナ地方の山で見つかった。この木はマツ科の常緑樹針葉樹でトウヒ類である。今までは北米の樹齢4000-5000年のマツ類とみられてきたが、放射線炭素による年代測定の結果大幅に更新された。この木の発見場所付近では、遺伝情報の分析によるとこの木から分かれたとみられる樹齢9000年、5660年、375年の木があった。また、スウェーデンの山岳地方では8000年以上のトウヒ類がまとまって生えているところも発見された。この木が育った時代は現在よりも気温が低く、厳しいものであったが、枯れた木を押しのけ成長するたくまししい性質のためいきのびていると考えられる。