国府で「物忌」発掘
・読売新聞 2008/4/17
徳島市の観音寺遺跡で、木製札「物忌」が出土されたと徳島県埋蔵文化財センターが18日に発表した。札の長さは629ミリ、幅38ミリ、厚さ5ミリである。両端が欠け、ふたつに折られて川に捨てられていたことから、元の長さは約1メートルだったと推測される。また、物忌札は、暦で凶日とされた日や、不吉な予兆があったときに、門を閉ざして家に閉じこもり、凶事からその身をかわすことを知らせるものである。国府で「物忌札」がみつかつたのは初めてである。専門家は「都で盛んだった物忌の慣習を地方で踏襲した様子がわかる貴重な資料」という。