巨大井戸枠発見
・朝日新聞 2008/4/2
奈良県大和郡山市の横田堂垣内(かいと)遺跡から直径1m長さ3mのくり抜き型の井戸枠が発見された。井戸枠には、外部に「手斧(ちょうな)」と呼ばれる工具で削った痕跡などがはっきり残っており、極めて珍しい事例である。同遺跡は平城京南端から約3キロ南に位置し、井戸の中からつるべに使用されたとされるつぼが発見されている。その他、井戸の近くには水はけを良くする約50cmほどの平石や南北に規則正しく並んでいる、掘立て柱建物が検出され、奈良県立橿原考古学研究所は、「遺跡一帯に役所・寺院があったとのでは。」とみている。また、くり抜き井戸では、奈良県斑鳩町の法起寺近くで出土した、直径1.3~0.8m、長さ6.8mのものが国内最大級とされている。