こぶ病の広がり
・産経新聞 2008/4/3
(財)日本花の会は、桜の木に「桜こぶ病」「桜癌腫病」などの病原体が侵入し、枝などにこぶが出来て、樹勢が衰える病気が各地に広がっていることを確認した。ソメイヨシノが中心で、いずれの病気も、数センチ~数十センチの大きさのこぶで、こぶより先に水分や栄養が届きにくかったり、栄養が十分に届かないということが起こり、こぶの出来た枝の花が開かないと枝が枯れ落ちるといった症状がみられる。当初は1970年代にあった、寒さで木にひびは入り病原体が、侵入する寒冷地特有の病気とみられていた。しかし、昨年3~12月東京の上野公園など1都7県14ヵ所で見つかった。こぶを放置すると他の桜の木に広がる危険性があり、こぶを切り防虫剤を塗ったりする必要があるという。花の会の西山研究員は「温暖な南の地方にも広がっているようだ。分泌状態を調べるとともに、対策を進め拡大を防ぎたい。」と話す。