ぶどう作りの新米農家
・読売新聞 2008/3/30
大阪府内の出荷量、全国3位を誇り、20%以上の糖度が魅力である、大阪の南河内地方のブドウ。しかし、府内のブドウ農家と作付面積は20年前に比べ3分の1にまで減少している。そんな中、一際ブドウ作りに励んでいる人がいる。府の援農ボランティア要請講座「南河内ぶどう塾」でブドウ作りの栽培技術を学び、栽培を始めて2年目の新米農家の小崎氏である。そのほかにも6年前まで電気器具製造会社で働いていた小野氏は2002年の秋に、ぶどう作りを決意し、勤続29年を前に退職。それからブドウ作りのノウハウを学んだ。昨春には、多少の失敗はあったものの、任された40アールのブドウ畑から、4万房のブドウが収穫出来た。今は、プロの農家として、電子部品の仲介業と両立させ、仕事に励んでいる。今年、ぶどう塾では40人の塾生が学んでおり、その大半が60歳以上である。園芸知識を深めるための人もいるが、「時間があれば、河内のブドウを残していくお手伝いをしたい。」と思い始めている塾生もいる。団塊世代の退職と同時に、河内のブドウ作りが盛り上がる事に期待したい。