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新聞からの木の豆情報

「一村一品」最優秀賞

・読売新聞 2008/3/21
都として1200年もの間繁栄した京都の建築文化を支えてきたのが、京都の北山地域である。その山間部にある北桑田高校は、木を育てることから、伐採、搬出、加工までをやっている。また地元の美山・京北をはじめ京都府の公共事業などの、バス停、東屋、家具、ショーケース、ベンチ、など府内一円で北桑田高校の木材加工品が使用されている。木は収縮をし、ゆがみやひびが入ることもある。それだけに、木を育て、加工し、製品となって使用するまでの時間は長く、北桑田高校の演習林実習でも、祖父が高校時代に植えた木を今、孫が切っていることもある。しかし、今の時代の流れの中で、この長さが、佐藤校長は問題だという。「植えた木は、60年、70年、100年しないと製品になりません。その間も、山はずっと手入れをしないといけない。しかし、昔は10万円していたものも今は5000円や1万円程度と、単価がどんどん落ちてしまう。これはきつい。木材は長い時間を経て製品になるので、何らかの対策が必要になります」と。そして農産物の地産地消とは違ったものの考え方や周囲の支援が必要だと語る。また森林リサーチ科学科長の田中氏は、「地元産材を使用することは、地域の環境を守るとか国土保全や公益的機能などお金に換算できない機能がたくさんあります。そして、世の中ではそのことを評価しつつある。でも現状は、林業経営自体を授業では教えづらい状況ですが、森林の水源涵養や空気の浄化など森林機能の付加価値が見直されるよう、林業経営や農村を守るための夢や未来を高校生に話していきたいし、後継者に育ってほしい」と話し生徒たちに期待をしている。今回北桑田高校が大賞を受賞した「ウッドマイレージ」とは、地元木材の使用をすることによって輸送距離を短縮し、CO2排出を削減するというものである。つまり、輸入材を国産材に替えることが、地球温暖化防止に役立つことをアピールしている。この取り組みは、まさに手を傷だらけにし、ヘトヘトになる中で、伐採から製品加工までさまざまな生徒たちがかかわって出来た成果である。

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