森林ボランティア活動
・日本経済新聞 2008/3/9
今、自分の手で地球環境を守り活動したいという思いを抱く人たちの中で森林ボランティア活動が広まっている。大阪府能勢町の地黄地区では、住民参加の森つくりが盛んである。2月半ばの土曜日に「地黄住民参加の森づくり協議会」が進める森づくりの間伐作業が行われ、そこにNPO法人日本森林ボランティア協会の会員8人が参加した。森林を守り、育てる活動に精をだしている。今回は雪道の中1キロほど進むとうっそうとしたヒノキ林に到着し、枝打ちの作業を慎重に行った。会員のひとり池西氏は「若いことから山歩きやスキーをたのしんできたので、今度は山にお返しをしたいと思い、活動している。間伐すると暗かった森に木漏れ日が差し、生命力が蘇る。その瞬間の達成感、爽快感が何ともいえない」と話す。細いほうの切り口の直径6センチ以上の木は地元の森林組合にひきとってもらい、それ以外の間伐材は山道の柵をつくったりしている。林野庁の調査では、全国の森林ボランティアの活動をする団体は、2006年度1863あり、1997年度の約7倍となっている。参加者50代、60代が焼く8割をしめている。