正倉院内部公開
・朝日新聞 2008/2/2
宮内庁では、奈良県奈良市にある国宝・正倉院(聖武天皇にまつわる宝物などが納められている)の修理のため、古代建築の専門家らによる視察を実施した。結正倉と呼ばれている校倉造りの建物の構造強度は十分であることが示された。校倉は南北約33m、東西9.4m、高さ約14mであり、上質のヒノキ材が使用され、その上、大正時代の修理で補強された木材や金属ボルトと古材が巧みに組まれているため、床板の裏側や柱の仕上げは粗いものの、丈夫な作りのまま残っている。しかし、近年屋根の瓦の割れが目立ち、取換えが必要とされている。2011年度から約3万枚の瓦のほとんどすべて取り替える予定となっている。