モヒカン山再生
・読売新聞 2007/12/26
京都市左京区岩倉の一条山は、25年前の乱開発によって頂上の山林だけ残った「モヒカン山」となっていた。このたび京都府は再生に向けた工事が完了したと12月25日に発表した。山は盛り土で修復され、マツ、ツガなどの苗木を植栽した。計画では約10年後に緑が蘇る予定である。この一条山は京都市内の業者が自然林を半分以上残す条件で宅地開発をはじめたが、1982年に許可範囲を超え堀削したため、京都市より中止命令。その後業者は全てを削る再開発計画を出し許可をもらったが、住民の反対によって、行政訴訟がおき、結果4割以上を緑地として残すことで決定した。2005年に再生工事は大阪市内の業者が引き継ぎ着手。そして今年10月に頂上自然林と斜面の人工林1.8ヘクタールを京都市に無償譲渡したのである。