希望のリンコ゜
・読売新聞 2007/12/3
阪神大震災からの復興を願い、兵庫県宝塚市の画商、田村氏らのグループが「希望リンゴ」として名付け、被災地で続けてきた植樹。来月17日、児童8人が犠牲になった、芦屋市精道小学校で行われ、100ヶ所目を迎える。植樹を始めるきっかけ。それは、震災時、田村氏は、食料などを避難所に届けるボランテイィア活動を行っていた。発生から1週間以上経つのに泣きながら瓦礫を掘る人たちを見て終戦直後に国民を元気付けた、「リンゴの唄」が浮かび、「実のなる木の周りには、多くの人が集まる。人間のやさしさと強さを語り継ぐきっかけに」と思ったことから始まった。1997年から始まり、この10年間で植えた木は525本。2005年には、児童殺傷事件が起きた、大阪教育大付属池田小にも足を運んだ。今回の、精道小の植樹は、春名校長から「児童から犠牲者が出た事実を風化させないため。」と希望があった。田村氏は、「愛情を込めて育て、収穫時には、震災のことをみんなで話し合ってほしい。」と話している。