「アンネの木」をめぐって
・読売新聞 2007/11/22
オランダ・アムステルダムにある推定樹齢150-170年のクリの木伐採計画に待ったがかかった。この木は「アンネの日記」で知られるユダヤ系ドイツ人のアンネが隠れ家から毎日眺めていたと木である。現在この木は衰弱し倒れる危険性があるとして、21日に伐採を予定していたが周辺住民らの反対があり、司法局が間際になって保存の可否を再検討を命じた。高さ約22メートル、第2次大戦中、ナチスの迫害を逃れ、アンネが家族とともに2年間住んだ家の裏庭にある。アンネの屋根裏部屋からみることができた唯一の景色がこの木の枝である。今後樹木専門家を交えて保存が可能であるかどうか再検討に入り、10週間以内に改めて結論を出すこととなった。