ヤマネの森
・読売新聞 2007/11/3
山梨県にある清里高原。約10年前、この清里高原ではヤマネが生息する森を切り崩し、有料道路を建設する計画が進んでいた。このとき和歌山県在中で現地でヤマネの生態研究を続けていた湊氏は道路建設者の山梨県道路公社に抗議をした。なぜなら、ヤマネは体長10センチ未満と小柄であるが行動範囲が広く、地上を歩くのは不得意で、木の枝を使って移動していたからである。抗議の結果、動物用のつり橋をかけることとなったが、公社側も動物用の橋は未体験のもの、完成したものは2000万もかかったものとなった。この橋を渡るヤマネ、リスの姿が確認され、効果は実証されたが、全国に普及させるには高額過ぎるものであった。湊氏は悩んだ末、建設会社もまきこんだ研究会を設立。試行錯誤の結果、210万、初回の1/10の価格でできるようになった