訪問者の絶えない林業家
・朝日新聞 2007/10/20
約60年、大阪府千早赤坂村で山林経営をしている大橋氏の林には、全国から訪問者が絶えず来ている。見学に訪れた人は、この20年間で2500人を超えるという。大橋氏は、林の中の作業道づくりの第一人者である。この10月には作業道づくりの解説書も出版。1ヘクタールあたりの作業道は247メートルで、一般的な山林に比べると高密度である。2トントラックが通ることができる幅を確保しているため、少人数での林業が可能となり、間伐などの手入れも行き届くのである。「崩れないよう考えていたら、道は葉脈のようになった。自然が手本だった」「道がなければこれからの林業は成り立たない。元気なうちは頑張りたい」と大橋氏はいう。