ボルネオの熱帯雨林
・産経新聞 2007/10/16
ホルネオ島のマレーシア・サバ州ダヌム・バレー保護区にはもっとも古い森である天然林がひろがっているが、世界の森林消失は、国連食糧農業機関によると1990年から2000年まで毎年130万ヘクタール、2000年から2005年まで毎年1290万ヘクタールである。熱帯雨林が重要な理由のひとつに、二酸化炭素を吸収、蓄積する役割があり、熱帯雨林は地球上のどの地域よりも植物が多くあり、大量の二酸化炭素を吸収、固定しているだけに、破壊された場合、失われる役割が多い。また熱帯雨林の生態系は絶妙なバランスの上になりたっており、一度壊れると決して元にはもどれないのである。熱帯雨林が地球上に誕生したのは、1億年以上前といわれ、人類は約20万年である。人類は熱帯雨林を怖れ、敬い、克服、破壊、保護してきているのである。多くの人が熱帯雨林に敬意を持つことが必要である。