ボルネオの金のなる木
・産経新聞 2007/10/15
インドネシアのボルネオ島でアブラヤシの農場が隆盛を迎えている。果実はパーム油、種子からパーム核油が採れる。これは健康によく、洗剤などに利用した場合、自然界での分解が速く環境に優しいとされている。そのため、需要増加傾向にある。まさしく金のなる木である。今やアブラヤシは移民労働者を他国から呼び寄せるほどの産業である。日本の農林水産省が民間委託して行った調査によると1970年から26年間で、サバ州では天然林が90%減少しており、この主たる原因はアブラヤシのプランテーション拡大である。まさに熱帯雨林犠牲の上に成立しているといえる。