最古のお面
・朝日新聞 2007/9/27
奈良県桜井市の纏向遺跡で木の仮面が見つかった。これは弥生時代末期から古墳時代初めのものであり、これまでの最古のものより約400年さかのぼることになる。ここからは同時に木製盾の破片なども見つかっている。宅地造成に伴う発掘で出土され、井戸跡深さ1.4メートルに埋もれていた。材質は赤樫、縦26センチ、横21.5センチ、厚さ6ミリである。また未使用の鍬の刃を転用したとみられている。鍬の柄を差し込む穴を口に、柄の支え部分を鼻にしている。周囲に赤い顔料がわずかに残っていた。同じ場所から見つかった盾の破片の材質はモミである。今までは7世紀初めのものである宅原遺跡の木製お面が最古であった。