森林破壊でオランウータン危機
・日本経済新聞 2007/9/23
世界でもっとも東南のアジア、インドネシアのボルネオ島、スマトラ島にしか生息していないオランウータン(マレー語)森の人という意味である。知能は高く、直立歩行、主の食べ物は樹皮、果物である。このオランウータンが、2007年5月世界自然保護基金で絶滅の恐れがある生物に指定された。原因は森林伐採によって、川にそった移動ができなくなり、エサを得ることができなくなったためである。現在推定で1万頭、50年前の1/10である。このまま森林破壊が続けば、絶滅するという指摘がある。現地では保護活動を進めている。親を亡くしたオランウータンの孤児を保護施設で5歳まで育て、自然林に戻す活動など行っている。現在までに200頭を超えるオランウータンが巣立っている。