樹木・環境ネットワーク
・毎日新聞 2007/9/3
森づくりや人づくり、地域づくりに取り組み、1995年に樹木・環境ネットワーク協会という市民団体を設立した渋澤理事長は「生物多様性を維持しながら暮らしにも足しになるような、自然の利用のあり方を伝えたい」と話す。また、地域が元気づくためには産業が必要であると考え、1990年代の終わりから現在まで全国各地の林業地帯にバイオマスによる産業おこしを支援し、樹木・環境ネットワーク協会は里山保全や人工林の手入れ、都市緑地の整備なども行っている。その他にも、2002年から始まった100人の高校生が山村で暮らすお年寄りを訪ね、森の文化を記録する「聞き書き甲子園」では、両者のふれあいが副次的な効果を生み出し、山村が活性化されるようになり、「昔の日本の暮らしを知る世代がいなくなりつつある。森とともに暮らす知恵を次世代に残したい」という。