企業の社会的責任
・毎日新聞 2007/8/14
「CSR」とは、企業の社会的責任をいい、社会、環境、経済での取り組みを企業自身が公表することである。取り組みを進める企業は400社以上である。このブームの発端は1990年代以降に欧米企業が途上国で児童に過酷な労働をさせる実態などが明らかになり、不買運動が世界的にひろがり、商品ができるまでの過程において、反社会的行為にも配慮する必要にせまられたのである。一橋大学の谷本教授は、CSRは企業間の取引や資金調達における評価基準の中に入りつつあり、経営上の大きな課題となっている、と話す。たとえば、佐川急便は、東京都八王子市の雑木林再生する取り組みを開始した。50ヘクタールの社有林であり、計画的伐採を行い、バイオマス燃料として有効利用する計画である。また、アサヒビールでは、間伐材から紙容器を作り使用し森林整備に役だてるなどである。