日本の衛星違法伐採監視
・日本経済新聞 2007/8/4
2006年に打ち上げられた陸地を監視するモニターを搭載している地球観測衛星「だいち」が撮影する熱帯雨林など森林地帯の画像を宇宙航空研究開発機構がブラジル、カナダ、インドネシアなど10数カ国に無償提供することを決めた。目的は森林保護活動を支援することであり、これらの情報は違法伐採の摘発、森林火災の消火など役立てるという。上空に厚い雲が覆っていても地表の様子を監視することができ、解像度は50メートルになるという。広大な森林地帯をもつ国では、違法伐採を防ぐため、独自で情報収集してきているが、地上のみの活動には限界があった。これにより森林保護が大きく前進すると期待されている。また、日本にとって温暖化対策への有力な国際貢献になりそうである。