桜の下歩ける水辺に
・朝日新聞 2005/2/8
「平成の通り抜け」計画が大阪でスタートした。「平成の通り抜け」計画とは、大阪の都心部の大川、堂島川、土佐堀川に沿って市民からの募金で桜を植えることで、計画を進める「桜の会・平成の通り抜け実行委員会」の実行委員長、建築家安藤忠雄氏に話を聞いた。目的は、市民の力で大阪を元気に、きれいに、住みよい街にすること。元気がないと言われている大阪をなんとかしたいという気持で皆が立ち上がったという。現在、桜は「通り抜け」で知られる造幣局に約400本、その他大川沿いの町岸に約4700本がある。しかし、これらの桜は計画の一部の地域でしかない。計画では、都島区の毛馬町から北区の中之島、港区の天保山まで長さ約15キロのエリアを対象に川の両岸に桜並木がぐるりとつながるようになり、「実現すれば、世界有数の桜並木となる」安藤氏は語る。「平成の通り抜け」の募金は1口1万円で、募金をすると植樹した桜に取付けられる銘板に氏名を刻まれる。