戦災樹木
・毎日新聞 2007/7/29
東京大空襲の戦災樹木を案内するボランティア活動を8年間している東京浅草で人力車を引く岡崎屋惣次郎さんは、まず1400年の浅草寺の歴史から案内が始まり、次に宝蔵門前横の二尊仏の裏手の高さ約16メートルのイチョウの木に案内。この木の幹回り約3メートルにまっ黒なこげた大きなえぐられたような傷があり、案内された人たちは思わず息をのむという。もうひとつは境内にある高さ7メートル、樹齢800年という国の天然記念物であるイチョウである。これもまた5メートルを越す幹回りの内部は朽ち黒々と炭化した様な戦火のすさまじさを語っている。