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奈良と三重の県境に広がる大台ケ原にあり、国立公園特別保護地区に指定されている原生林が、深刻な立ち枯れに悩んでいる。立ち枯れの原因は、シカの樹皮はぎによる枯死で、トウヒなどの針葉樹は、養分を吸い上げる管が表面にあり、皮をはがされると枯死をする。また、立ち枯れだけではなく、シカは原生林の幼木を食いつくしている。環境省は２００４年度から、シカの侵入を防ぐ柵を設置したり、「シカに餌を与えないで」と登山者に呼びかけ、原生林の再生計画を実施している。