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奈良と栃木に拠点を置き、宮大工を徒弟制で育成し、寺院を造る小川氏の鵤工舎が今年５月に設立３０周年を迎えた。小川氏は今月に還暦を迎え、７日の七夕の日に、各地の弟子に祝福をうけ、その席で引退を宣言する。小川氏は、高校の修学旅行で奈良の法隆寺の五重塔に魅せられ、卒業直前に法隆寺宮大工の西岡棟梁に志願した。当初は仕事がないと断られたが、丸３年がかりで弟子入りを果たした。今後は「自由な立場から宮大工たちの仕事を探していきたい」と小川氏は話す。