シイに追いやられた松
・毎日新聞 2007/6/16
清水寺や八坂神社のある京都・東山の西斜面の景観が一変している。原因は、山に人の手が入らなくなるなどの理由で松が激減し、ブナ科の常緑高木である、シイが広がりを見せているからである。京都府立大の調査によると、京都の三条~五条間では、シイは半世紀で四倍以上増加しているという調査結果がでている。また、松の減少には、線虫による松枯れが大きく影響しており、松枯れは、東山の西斜面だけでなく、京都の有名な庭園にも影響を及ぼしている。京都府立大の田中教授は、「森林は手を付けずにいると、とんどん変わる、数年かけた議論が必要」と指摘している。