江戸期の桜餅江戸期の桜餅
・産経新聞 2007/6/16
桜餅の葉、これは丈を縮めて枝を横に張らせたサクラが畑に栽培されている。今の時期が採葉期であり、採った葉は塩漬けにして保存、注文に応じて出荷である。桜餅がひろまったのは、江戸時代のことであり、向島、長命寺の伝によると桜餅は柏餅の類似品として、下総銚子生まれの山本新六なる者がつくり、寺で売り出したのが元祖である。はじめは葉を採って直接餅を包んだのて゜あろう。1824年の記録「飲食事典」によると、さくらの葉の塩漬けについて、1年間に31樽、1樽25000枚とある。つまり775000枚となる。餅1つに2枚使用とすると約40万個近く江戸の町で桜餅が商品化されていたことになる。