気比の松原
・日本経済新聞 2007/4/23
日本三大松原にも数えられる福井県敦賀市の気比(けひ)の松原に昨年秋、海岸浸食の対策として、大量の砂が補充された。気比の松原は、ここ数十年で、浜の幅が最大15m減少。また、浜が狭くなったところでは、波が砂を運び露出した松の根を襲い、根がむき出しになるといった海岸侵食の被害をうけた。砂の減少原因だが、詳しくは特定できないとしているが、「濱の両側を流れる川が運ぶ砂の亮が減少したのが一因である」と福井県嶺南振興局の岸本氏はみている。砂の補充効果はというと、補充後半年が経過した今、浜は落ち着いている。しかし「まだ安心は出来ない」と関係者は話す。将来的には、昔に近い姿に取り戻したい考えである。