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林野庁の分局統合、営林署を約半分に減らすといった組織再編により、国有林関係の資料が廃棄の恐れに直面している。国有林関係の資料は、境界などの権利関係上、今まで公開されてこなかったが、調査により、資料から江戸時代以来の植生・植林などの当時の状況を読み取れ、近世から近代の産業及び生活誌を探る貴重な資料であることが、明らかになってきた。また、０１年以来の調査では地域史や環境問題にも必要不可欠であるこが判明した。資料は少ない局で３千点、多い局では一万点を超える。中には３百年分以上蓄積しているケースもある。さらなる国有林の分析・研究するためにも、研究者達は、資料の実態調査を進め、資料の保全を働きかけていく予定である。