木造家屋耐震実験
・毎日新聞 2007/3/1
兵庫県三木市にある防災科学技術研究所の振動破壊施設において、現在の建築基準法を満たしていない「既存不適格」の木造住宅2棟を使い、震度7の揺れで耐震性を調査。1棟には完全ではない耐震補強を施した結果、何もしていない家屋は震度3の揺れで倒壊。もう一棟は半壊程度で済み、補強の有無による被害の差が出た。補強費用は数百万と高いので、都市部を中心に「既存不適格住宅」が数多く残っているが、今回の実験では、壁に筋交い、土壁に合板を張るというだけであったが、少しでも補強すれば、その分だけ住宅は地震に強くなると実証された。また、建築材の劣化によって耐震性が落ちることも今回確認された。