あかまつ林復活に向けて
・読売新聞 2007/2/24
京都の景勝地、神社仏閣のアカマツ林はマツクイムシの被害で壊滅的な状況である。林野庁では嵐山国有林59ヘクタールの中腹で唯一枯れずに残っている老松(樹齢100年以上、高さ30メートル、幹回り85センチ)の若枝を採取し苗木を増やす取り組みにかかった。国有林の約4割を占めるアカマツが1970年ころから激減である。また採取にあたって、米国に本部を置く木登り愛好家団体の日本代表、ジョン・ギャスライトさんらが登り、約20センチの若枝10本を採取。その後京都大阪森林管理署事務所ではこの枝を検査して、マツクイムシに対する抵抗力を確認した上で苗木を増やし、植樹していく計画である。