手本の鎮守の森
・毎日新聞 2007/2/21
荒廃した日本の森林再生に役立つ手本として、日本古来の樹木が茂る鎮守の森が注目されている。東京都の明治神宮の森は鎮守の森の代表格である。1915年当時の大隈首相は伊勢神宮のようにスギ並木にするように望んだが、森作りにあたり学者たちは東京に不向きと難色を示した。植樹する樹木は気候風土に適している。人の手を加えず天然更新できる。神社林として荘厳な雰囲気がある。などとさだめられた。全国から10万本が奉納、植樹された。根腐れ、自然淘汰、鳥などによって運ばれた樹木が芽を出している。面積は、東京ドーム15個分、約70ヘクタール。カシ、シイ、クスなど246種17万本が茂る森となっている。土地に適した植生を持つ森は自然に育つと管理する沖沢氏は話す。