牧野植物園から寄贈の木
・産経新聞 2007/2/20
植物分類学の権威、故牧野富太郎博士の功績を伝えている高知県立牧野植物園から吹田市内本町の旧西尾家住宅(吹田文化造作交流館)に四万十川流域で見られるバラ科のトサシモツケなど4本の木が送られた。両施設の交流がスタートしたのは牧野植物園に吹田くわいがなかったことを知った「吹田くわい保存会」が17年1月、植物園に吹田くわい30個を寄贈したことからはじまった。吹田くわいは吹田市の名産で、牧野博士が名付け親である。西尾家の12代当主、西尾輿右衛門愛太郎は遺伝植物学に造詣が深かったことからの交流があった。旧西尾家住宅はすでに牧野博士が研究に使用した温室跡地に植物園から寄贈されたスエコザサと吹田くわいを植えつけていて、今回届いた植物を加え「牧野博士記念コーナー」を設けるという。三浦正紀館長は「牧野博士ゆかりの植物を大切に育て、旧西尾家住宅との関係を紹介するコーナーを充実させたい」と話す。