倒木、「復興地蔵」に
・朝日新聞 2005/01/27
新潟県山古志村から中越地震で倒れた杉(樹齢約200年)が2本運び出された。この杉は小池正瑠氏から仏師松本明慶氏に提供されたものである。松本氏が村の復興を願い、親子の地蔵菩薩を彫りたいという希望を伝え聞いたからである。現在、村内は積雪2メートル以上であり、2本の杉は雪に埋まっていたが、林業の田中仁氏ら村民10人が力を合わせ、木を掘り出し、ダンプカーで牽引して運び出した。田中氏は「年輪も詰まっているし、色も白くて文句のない木だ」と満足そうに話した。