屋久島の「いのちの枝」
・産経新
聞2006/12/18
世界遺産の縄文杉の枝が積雪の重さに耐え切れず折れた。枝と言っても全長4m、太さは太いところで直径80cmと普通の大杉の太い幹ほどある。屋久島では樹齢1000年に満たない杉は屋久杉と呼ばない。ただの小杉と呼ぶそうだ。推定樹齢7200年の縄文杉は島の中央にあり、往復9時間はかかる。この縄文杉までロープウェーを架けようという話も世界遺産に決まる直前のバブル経済のころにはあり、その後も観光バス誘致のための道の拡張計画などが何度か持ち上がったがすんでのところでで中止となってきた。不便なこともあるが屋久島の誇りある良識だと思われる。地元屋久島の島民たちは折れた枝を「いのちの枝」と命名した屋久杉自然館に保存展示するとしている。