高知県間伐材利用エコツアー
・読売新聞 2006/10/24
NPO法人・地球緑化センターは今年4月、神奈川県箱根町姥子の国有林(2.7㌶)で、暴風で大きな被害を受けた国有林を「100年の森作り」と題した植林活動を始めた。この地域は2年前、暴風雨被害にあい、多くの樹木が倒れた。現在、車道から徒歩十数分で行くことが出来る場所で、倒木を片付けたり残った根を掘り出したりする作業をしている。管理協定を結んでいる地元森林管理署から技術指導を受けている。一般向けの植樹イベントとして、12月9日にはブナなどを植える予定だ。同センターのボランティアグループ「箱根KIKORIの会」代表の麻生和雄さんは「地面がむき出しになった悲惨な場所を、100年かけて美しい自然林に戻す。その壮大な試みにかかわることが出来ると考えれば、やりがいも増すのでは」と話す。文具メーカーのコクヨは4月から、高知県四万十町の民有林で、地元森林組合と協力して森作りを進めている。森を育てていくためには樹木の一部を伐採する間伐が必要だが、同社はその際に不要になる間伐材を机などに有効利用してきた。野鳥の声を楽しめるエコツアーなども開催し、多くの人が森の大切さを理解できる機会も設ける計画だ。
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