薬害エイズ記念の森
・毎日新聞 2006/4/3
イギリスロンドンから西へ約100キロにあるウィルトシャー州ストラットンの約54万平方メートルの森林の一角にカバやカシ、カエデ1200本が植えられている。面積は約8100平方メートルである。ここは「バーチグローブ」と名づけられた記念の森である、植林の数、1200本はHIVに感染した血友病患者の人数である。植林計画が浮上したのは1990年代初めであり、1996年に植林され、1メートル以上にそだっている。またこの植林は、政府や製薬会社の資金提供は受けずに被害者だけでやりとげたものである。2004年5月には、石碑も設置された。中心メンバーのポール氏は「100年後には立派な森林になる。我々は死ぬが、その意思は木に託されて生き続けるのだ」と話す。