油まみれのマングローブ
・読売新聞 2006/8/28
8月11日にフィリピン中部ギマラス島沖で沈没したフィリピン船籍のタンカーから重油4800リットルの流出が続き、海と陸地の豊かな生態系の象徴であったマングローブ林をどす黒く汚染し、環境破壊がひろがっている。むっとする重油の臭気とマングローブの根もとにはべっとりとへばりつき、満潮水位まで汚染されているため、干潮時には重油まみれの根や幹が1メートルもの高さ、葉は油膜で覆われ異様な姿を現している。世界自然保護基金フィリピンの代表ローリータンさんは「重油が除去されなければマングローブは死に絶える」という。マングローブの環境は絶妙な自然のバランスが崩れると深刻な影響を受ける。また、当然漁民たちは生活や健康面において大変な被害と影響を受けている。