70年ぶり優美な姿再び
・読売新聞 2004/12/22
今月11日、「錦織(にしきおり)神社本殿」で仮殿から本殿へ祭られている神を移す「本遷座祭」が行われた。錦織神社本殿は国の重要文化財に指定され、1363年創建。屋根は、「千鳥破風(ちどりはふ)」という三角形の軒が、「唐破風」という軒の上に乗った様式。檜皮ぶき屋根極彩色の柱である。1935年に大規模修復されるも、予想以上に傷みが激しく。柱にいたっては、塗装がほとんどはく落。このため、文化庁の外郭団体「文化財建造物保存技術協会」により昨年2月からの解体修復が行われ、先月末に完成。実に70年ぶりに以前の姿に戻る。そして、今月11日に「本遷座祭」が行われた次第である。