ぶどうの被害1億2000万
・読売新聞 2006/8/11
ブドウの生産量全国7位をほこる大阪府では、羽曳野市、柏原市、太子町など約500ヘクタールの土地でブドウの栽培が行われている。全体の9割を生産量全国3位のデラウェアが占め、その他巨峰など合せて約6000トンを生産している。デラウェアは6月中旬から8月初めまで、巨峰は9月初めまでが収穫期だが、今年は7月中の日照り不足の影響で光合成能力が下がり、果実が色づかない着色不良が続いており、また長雨の影響で「裂果被害」と呼ばれる果実の水分が増えて表皮が破れる被害が増加している。大阪府内のブドウの被害は1億2000万円を超え、府内で農作物の被害が1億円を超えたのは1998年の台風7号による33億円の被害以来である。天候は8月以降回復しているが、着色不足は続きそうな見通しで、府農政室は今後少しでも状況が改善してほしいと話している